日本最大級のアイデアソン「MIJSアイデアソン」 224人エントリー、69アイデアの中から最優秀賞が決定
日本最大級のアイデアソン「MIJSアイデアソン」
~224人エントリー、69アイデアの中から最優秀賞が決定~
国内の主要ソフトウェア製品ベンダーが結集して「ソフトウェアで日本を強くする」を目的に活動を行っているMIJSコンソーシアム(理事長 羽田雅一)は、2022年10月15日に行われた日本最大級のアイデアソン「MIJSアイデアソン」で創出された69のアイデアの中から、最優秀賞と優秀賞、審査員特別賞を選考し、11月12日のオンライン結果発表会で発表し、MIJSホームページでこれらのアイデアを公開しました。
◆MIJSアイデアソン
MIJSアイデアソンは、日本をより良くするためのアイデアを自分事として考えて、具体的な形にしていこうという趣旨で開催された日本最大級のアイデアソンで今回が1回目となります。
◆今年のテーマ
今年は、日本が直面する3つの課題をテーマとしました。参加者は好きなテーマでいくつでもアイデアを考えて応募できます。
テーマ1:増え続ける自然災害に備えて、IT の力で何ができるか
テーマ2:日本経済をITの力で活性化させるにはどうしたらよいか
テーマ3:少子高齢化社会に対して、ITの力で何ができるか
◆日程
エントリー期間: 2022.8.1(月)~9.30(金)
アイデアソン当日: 2022.10.15.(土)10時~17時 (オンライン開催)
結果発表会・表彰式: 2022.11.12.(土) 16時~18時 (オンライン放映)
◆実施形式
アイデア発想支援ツール「IDEA GARDEN」とオンライン交流ツール「Remo」を用いて、オンライン形式でアイデアソンを実施。参加者全員のアイデアを企画段階から全員で共有したり、相互にコメントをし合ったりしながら各自がアイデアを育てるユニークなアイデアソン形式です。
◆創出されたアイデア
224人もの方がエントリーし、当日は143のアイデアが生み出されました。各チームでアイデアを育て上げて、最終的に69ものアイデアが応募されました。
◆アイデアの審査
8名の実行委員が「有益性」「独創性」「実現性」の3つの観点でアイデアを審査し、次の5つのアイデアが賞に選ばれました。
最優秀賞
応募者: たなかさん
タイトル: バーチャル日本国籍&日本の観光資源のデジタル上の整理
評価されたポイント:
海外でアニメやゲームなどで日本に関心を持ってくれる人は多い。
これらの潜在的なファンの人に働きかけて世界中に親日の人々を増やし、観光を促進する具体的な手段としてとても有効に思われる。
優秀賞(1位) (コアコンセプトテクノロジー賞)
応募者: La tormenta
タイトル: 過去の災害情報×AR,VR技術を活用し、自然災害を自分ゴトで考える
評価されたポイント:
昔ながらの避難訓練はイメージが湧きにくくマンネリ化している。ARやVRを使ってリアルな災害イメージで防災訓練を行うというアイデアは、インパクトも大きく、話題性の面からも関心が高いと思われる。
優秀賞(2位) システムインテグレータ賞
応募者: n-sysdes
タイトル: カーボンニュートラルの個人の成果を見える化
評価されたポイント:
企業のカーボンニュートラルの取り組みは活性化してきたが、個人対象とする着眼点がすばらしい。
スマホの健康アプリのように、個人がカーボンニュートラルの成果を測れる仕組みは、充実感を味わいながら楽しめそう。そのニーズに対応して、企業も新たなサービスを生み出しそうで効果が大きいと思われる。
優秀賞(3位) アイサイト賞
応募者: SystemExeチーム
タイトル: 海外方が日本へ個人旅行の際の災害時サポートポータルサイト+アプリ
評価されたポイント:
日本の魅力は年々高まっているが、海外の人が最も気になるのが地震や台風などの災害が多いこと。それが気になる人々にとって、安全旅行のポータルがあることは安心である。
もちろん、実際に災害が発生したときに、「海外からの旅行者を置き去りにしない」仕組みは必須でもある。
審査員特別賞
応募者: ほそいのぞみさん
タイトル: 家を建てる際、第三者に相談できるサービス
評価されたポイント:
人生で一番大きな買い物は家を建てること。でも、実際に家を建てる際は工務店の提案がベースとなり、自分の知識不足から後で後悔することも多い。
そこで家を建てることに特化して、客観的なアドバイスを受けられる仕組みをサービス化するのは、ニーズも効果も大きいと思われる。ありそうでなかったアイデアとして特別賞に相応しい。
◆アイデアの活用
応募された69のアイデアは、人類の共有財産(パブリックドメイン)としてMIJSホームページ「https://ideathon.mijs.jp/archive/2022/」 で公開されています。どのアイデアも日本の将来に役立つものばかりなので、MIJSとしてはできる限りアイデアの実現に向けて努力してゆく予定としています。
「ソフトウェアで日本を強くする」をミッションに主要ソフトウェアベンダーが集まったMIJS (Made In Japan Software & Service) コンソーシアム。クリエイティブコンフィデンスを持った集団だからこそ提供できるアイデア創造の場がMIJSアイデアソンです。今回が最初ですが、毎年1回テーマを変えて実施するサステナブルなイベントとしていきます。
デジタルトランスフォーメーションやイノベーションなどの言葉が飛び交っていますが、ただ言葉を並べていても一歩も進みません。ならば他人ごととせず、自ら飛び込んで力の限り考えてみましょう。みんなで真剣に未来を考える機会は、きっと素晴らしい体験となります。